校長日誌

自己肯定感

 子どもたちが、毎日、元気に登校してきてくれます。その姿を見るのが毎日の楽しみになっています。その理由をお話ししたいと思います。あくまで池田(校長)の思いだけですが・・・・。

<自己肯定感>

 校長が昨年まで勤務していた坂戸ろう学園には、聴覚障害を有する教員が多く勤務しています。その誰もが、聴覚障害を有する児童生徒の指導において「自己肯定感」を高めることが大切であると口を揃えます。「自己肯定感」を調べると「自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情」とあります。ややもすれば「自惚れ」とも取れる感情、しかし人が生きていく上でとても大切な感情です。障害の有る・無しに関わらず、何事にも「できない」「やりたくない」とすぐに背を向ける子どもがいます。その姿を見て、「この子は天邪鬼だから」と言う大人もいます。もちろん、天邪鬼もいるかもしれません。でも、やろうとする気持ち、できるという自信がない子も多くいます。「やらない」のではなく、「やれない」のです。以前に教頭として勤務していた西部地区の特別支援学校で、ある生徒に向かってお母さんが「できる、できないは、関係ないの。やろうとする気持ちが大切なの。やるまえから諦めないの。」と繰り返し励まし(?)ていました。たまたまその脇にいた私に「教頭先生。本当にこの子はやる気がなくて困ってしまいます。」とお母さん。「なぜやる気がないか考えたことはありますか?」と池田。「甘やかしすぎたのでしょうか?」とお母さん。「そんなに甘やかしてきたのですか?」と池田。「私は厳しくやってきたつもりなんですけど。」とお母さん。「厳しくやりすぎたのではないですか?それで自信が育たなかったのかもしれません。ところで、お母さん「自己肯定感」と言う言葉知っていますか?・・・・(その後、1時間ぐらいお話をしたと思います。)・・・・」

 この話で「自己肯定感」、たぶん当時は「自尊感情」と言ったと思いますが、もしかしたら「成功体験」だったかも?私は認められている、私は愛されている、私は必要とされている、私は・・・・、と言った、自分自身に肯定的な価値判断ができない、すなわち、私はダメだ、できない、必要とされていない、・・・・、と考えてしまうようになると、何事にも「どうせできない、やったところで、できたところで」と思うようになってしまいます。周りから否定され続けたり、頑張ってもどうにもならない環境に置かれたりで、人は自分に価値を認めることができなくなり、何事にも意欲がもてず、何もできず、他者を信じることができない苦しい生活に陥ります。これでは、課題を乗り越えるどころか、課題に向き合うことすらできず、将来社会で自立する力は育ちません。だから校長は、子どもたちが元気に笑顔で登校してくれている姿を見て、心から嬉しく思っています。