2021年5月の記事一覧
学区域連携協議会を開催して思ったこと
今年度、初めての更新です。その気はあったのですが、なかなか書くことが纏まらずに、もうすぐ6月、というときまで引っ張りました。
さて、本題です。先日、本校を会場に「学区域連携協議会」を開催いたしました。本校の通学区域の小中学校の校長先生(代表者)、教育委員会の先生、福祉行政の方々にお集まりいただきました。そこで、久喜特別支援学校の学校概要明、センター的機能を説明させていただくとともに、地域連携について話し合いを持たせていただきました。
この協議会の目的の一つに「共生社会の実現に向けた特別支援教育推進のために、・・・・。」とあります。今、「共生社会」といえば、「障害の有る子も、障害のない子も」となりますが、そもそも共生社会とは、「誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い、多様なあり方を相互に認め合える、全員参加型の社会」です。それが、2014年の「障害者の権利に関する条約」批准以降、障害者と関連付けられることが多くなり、教育分野では中教審答申にある「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システムの構築のための特別支援教育の推進」が重点として取り組まれています。この中教審答申の中には、
①障害のある子どもと障害のない子どもが共に学ぶ仕組み及びそのための合理的配慮が提供され
ること。
②小中学校の通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校といった、連続性のある
「多様な学びの場」が用意されること。
③特別支援教育の推進は、「障害のある子ども」だけでなく「障害があることを認識されていない
学習上又は生活上の困難のある子ども」さらには「障害のない子ども」、すべてに子どもにとっ
て良い効果をもたらすことができ、インクルーシブ教育システムの構築に不可欠であること。
が示されています。さらには、〇教育における継続性・一貫性、〇家庭や関係機関との連携、〇合理的配慮の提供、なども含まれています。学区域連携協議会は、この流れに即した会議であると思いながら、目的は「共生社会の実現・・・・」。「共生社会の実現」と言えば、それ程重く感じないのですが、共生社会とは「誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い、多様なあり方を相互に認め合える、全員参加型の社会」なので、「共生社会の実現」=「誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い、多様なあり方を相互に認め合える、全員参加型の社会の実現」となります。
はるか遠くの目標です。でも、課題は数限りなくありますが、まずは久喜特別支援学校の児童生徒、教職員の中で共生社会が実現でないかと・・・・。(あれこれと考えすぎて、宣言できない校長。)